【書評・感想】医者が教えるサウナの教科書をレビュー【要約・まとめ】

今回、ご紹介させてもらう本は、加藤容崇(かとうやすたか)氏の「医者が教えるサウナの教科書 ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか?」というこちらの本です。

まず初めに伝えておきたいことは、こちらの本はサウナに興味をもっている初心者の方から、現在サウナにハマっているサウナーの方まで、幅広くサウナの知識とサウナをさらに楽しむことができる良本だと思うことです。

本の名前の通り、医者が医学の観点からサウナを説明してくれていますので、納得できる内容となっています。

サウナのメリットや入り方の注意などの細かい点は、知っておいて損はないと思われるべきものばかりだと思います。

もちろん初心者の方にもわかりやすくサウナの入り方から、リラックス状態になる「ととのう」ということまでを科学的に説明してくれているので、読んでおいて損はないと思います。

今回は、特に私がタメになったと思えた本書の内容を3点に絞って、個人的にレビューさせてもらいました。

目次

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サウナにより脳疲労が取れ、決断力と集中力がアップする

サウナでしか得られない一番のメリットをあげるとしたら、「脳疲労が取れること」と著者は言っています。

たしかにサウナに入った後だと、スッキリとした気持ちになっていますよね。

これはどうやら脳疲労がサウナによって取れているからだそうです。

普段の私たちの脳はDMN(デフォルト モード ネットワーク)という自動思考が70%~80%を占めているそうです。

それをサウナに入ることにより、一時的にDMNの消費量を減らすことができるのだそうです。

なので自然と脳疲労が和らぐことになるんですね。

たしかに熱いサウナ室で汗をかいている時は、熱さのせいであまり難しいことを考えにくくなりますよね。

さらにサウナに入ると正常なα波が出やすくなるため、集中力や決断力も上がることが科学的にもわかってきているそうです。

こんなメリットがサウナにはあるんですね。

睡眠の質が上がり、メンタルが安定する

サウナに入ると短時間で深い睡眠を得ることができ、日中の眠気も防止できるということです。

これに関しては残念ですが、まだ医学的なメカニズムは解明されていないそうです。

まだサウナのメリットに関しての研究が行われるのは、これからなところもあるみたいですね。

仮説として著者の方は、脳がサウナに入ることにより危機的な状況だと体が勘違いをして、休息を取ろうとしているのではないかと述べています。

たしかにサウナ室に入ること自体は、非日常的な体験をすることができますよね。笑

普通の生活では80℃~90℃なんて温度は味わえないでしょうから・・。

また、サウナに入ることによる睡眠は、寝入りの段階で深い睡眠をながく得ることができるので、短時間の睡眠でも効率よく眠ることができるそうです。

忙しい現代人にとって、睡眠におけるメリットは大きいと思います。

そして、サウナに入ることによりα波が正常化することにより、リラックス効果が高まることに加え、自律神経がリセットされることにより、メンタルの安定につながるということだそうです。

ストレスの多いこの社会で、サウナに入ることによりお手軽にリラックス効果が得られるのは、素晴らしいことですよね。

「ととのう」医学的メカニズム、サウナ後の脳は瞑想をした状態に近い

そして、私が一番気になっていた点を、医学的見地からわかりやすく説明してくれていたこの点です。

サウナに入ることにより、二つのホルモンが出ます。

アドレナリン(疲れや痛みを感じにくくしたり、いつもより力を出してくれる)とノルアドレナリン(意欲や活動性、思考力、集中力を司っている)です。

どちらも交感神経が優位になったときに出る物質であり、サウナ→水風呂→外気浴の流れで外気浴をする際にも2分くらいは、この二つのホルモンが血中に残っているそうです。

なので、外気浴でリラックスしているにもかかわらず、脳は研ぎ澄まされているけどリラックスした状態という、不思議な感覚を得ることができるみたいです。

これが「ととのう」ということに大きく寄与しているのではないかと著者の方は説明してくれています。

また、サウナに入ることで、脳がスッキリし、決断力と集中力が上がり、アイディアが浮かびやすくなって覚醒し、ゾーンに入る

この状態は、例えるなら瞑想した状態に近いものだそうです。

サウナと瞑想の効果についても、今後も研究が重ねられていくみたいです。

まとめ

私がサウナに行く目的は、なんとなくぼんやりできて、気持ちが良い、なんとなくは健康に良いとも聞いていたので通っていたわけですが、この本を読むことで医学的にも様々なメリットを科学的に知ることにより、もっとサウナを好きになることができたと思います。

著者の方も本の中でおっしゃられていますが、自分が一番気持ちの良い入り方が良いといっています。

正解がありそうで、正解がないのがサウナのまた良いところかもしれません・・。笑

私自身も毎回サウナに行くたびに、毎回違った気持ち良さと感覚を感じれるのがサウナの魅力とも感じられます。

今日はどんな感覚になるのか?と毎回楽しみにサウナに入っています。

そのくらいサウナは奥深いと感じる時もありますが、要は楽しんでサウナに入れれば良いということだと思います。

そんなサウナの魅力を論理的にわかりやすく本書で説明し、かつ効果的なサウナの入り方まで教えてくれているので、サウナに興味がある方は是非とも一読してみることをオススメします。

あなたのサウナライフが素晴らしいものになることを願っています。

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